KOLおつまみ更新13

2017.09.09 17:40|小説・詩
七海です。
今週は姉の帰省にともなっていろいろあったので、めちゃくちゃ忙しかったです。軽く風邪引くし。
焼き肉はうまかった。

振袖の写真撮ってきました。成人式に出るかどうかわからないしね。
昨年振袖を着なかった姉と一緒に。そして母も一緒に。家族写真も数枚撮りましたよー。
ところで、振袖ってすごく締めますね。重くて腰がやばかった(語彙力死滅)
なかなかかわいかったのですが、着物はもうあんまり着たくないなあ……と思いました。

で、おつまみ更新再開です。相変わらずしんりのとび――ごほん、白い空間で奮闘する光貴くん。
そういえばハガレンの原画展があるらしいですね。

絶対行く。何を犠牲にしてもだ。死んでも譲らん。

……さて、気を取り直して。
本編はこちら
http://ncode.syosetu.com/n3552bw/




「えっ?」
 たった一人を支えていた感触が消え去ると、少年の体はふわりと浮いたあと、勢いよく落下しはじめた。落ちている、とわかるのは、下に強くひっぱられているからで、まわりの景色はまったく変わらない。
 光貴はばたつくこともせず、ただ流れに身を任せていた。驚きすぎて、そうすることしかできずにいたのだ。しだいに、耳の奥がずきずきと嫌な痛みを訴えてくる。その頃になって、やっと、恐怖が全身を駆け抜けた。
 これからどうなるのか。どこへ行くのか。どこにもいかずこのまま死ぬのか。間近の未来は、いつになく暗かった。
 どれだけ経っても衝撃が来ない。底のない空間をえんえんと落ちてゆく。光貴は、瞼が重くなっていることに気がついた。意識がもうろうとしだして、考えごとをする余裕すら、なくなってくる。怖くもなくなるのだから、かえってよかったのかもしれないが。
 たちまち強くなる眠気にうっとりと目を閉じかけたとき、また、あの高音が耳によぎった。二度ほど音が響いたあと、光貴の中に異変が起きる。
――大量の、音が、声が、風景が。砂嵐のように、頭の中へと流れこんできたのだ。どれが何を現しているものなのか確かめる余裕もない。ほんのわずかよぎった映像は、そのほかの映像の歓声に押し流されてゆく。場面はめまぐるしく移り変わり、情報の奔流は、人の頭を容赦なく締めつけた。
 異様な叫び声が空間の中に響く。光貴は自身の絶叫を聞くことすらできなかった。頭の中がうるさくて、それどころではなかった。頭を抱え、かきむしり、歯を食いしばって痛みに耐える。耐えきれなくなるたびに、聞こえない声が喉をひっかいた。
 流れこむ情報に頭をかき乱される。そんな時間が、どれほど続いたのか、わからない。光貴が意識を手放しそうになったそのとき、背中に鈍い衝撃が走った。同時に、情報の波もふっつりと途切れる。かわりに、目の前で火花が散った。
「っ、がっ……!」
 つぶれた声が出ると同時、軽く舌を噛んだ。光貴はしばらくうずくまってから、ゆっくりと体を起こす。視界はぐらぐらと揺れていて、頭には突き刺すような痛みがあった。
「なんっ、なんだよ……いったい……」
 声を出すだけでも、全身が悲鳴を上げる。光貴はそのまま眠りたいのをぐっとこらえて、なんとか見えない地面に両手をついた。まずは、状況を確かめなければならない。そう思ったとき――耳慣れない音を聞き取り、体が勝手にかたまった。
 低い音。しばらく高音ばかり聞いていた光貴は首をひねったが、やがて、聞こえてきたものからひとつのものを思い起こした。
 頭を丸め、毛を逆立てて威嚇する、犬の姿だ。
「うなり、声?」
 そうっと呟いた光貴は、ぎこちなく首を巡らせる。次の瞬間、か細い悲鳴をのみこんだ。
――彼が見た先には、巨大な、白い獣が立っていたのだ。
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Author:蒼井七海
なんか周りにオタクといわれてしまう社会人見習い。
少年漫画、ファンタジー、ネコが大好き。中学生の頃から息(だけ)長く創作サイトの運営やらなんやらしながら、漫画家を目指しています。
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